JR東海 リニア中央新幹線の静岡工事事務所長を執行役員昇格

JR東海の丹羽俊介社長は5月16日の記者会見で、リニア中央新幹線の静岡工事事務所長を執行役員に昇格させるなどの人事案を発表しました。
静岡工区の早期着工に向け地元とのコミュニケーションを重視する狙いがあります。

リニア中央新幹線をめぐっては環境に与える影響への懸念などから静岡県が県内での着工を認めておらず、JR東海が目指す2027年の開業は困難となっています。
こうした中、JR東海の丹羽社長は16日の記者会見でリニア中央新幹線の静岡工事事務所の永長隆昭所長を執行役員に昇格させるなどの人事案を発表しました。
会社によりますと、現職のリニアの工事事務所長を役員に登用するのは初めてだということです。
このほか人事案では総合企画本部の武田健太郎本部長と東海鉄道事業本部の鈴木広士本部長を副社長にあてることも盛り込まれました。
丹羽社長は会見で今回の人事の狙いについて「リニアの推進にいっそう力を入れていくことを踏まえた体制にしている。JR東海が静岡地区での地元とのコミュニケーションを重視していくことのメッセージと受け止めてもらいたい」と述べました。