保育士の配置基準 見直し求め集会

保育の質の確保が課題となる中、現在の保育士の配置基準では、子どもの安全を守れないなどとして、愛知県の保育士らでつくる団体が、配置基準の見直しを求め、集会を開きました。

名古屋市内で開かれた集会には、県内の保育関係者など、およそ150人が集まりました。
集会では、保育施設で保育士1人あたりが受け持つ子どもの人数を、年齢に応じて定めている国の「配置基準」について団体が去年、愛知県などの保育士2648人を対象に行ったアンケート調査の結果が報告されました。
この中では現在の基準のもとで子どもの安全を守れないと感じる場面はどこか尋ねたところ、「災害時」と答えた保育士が84%に上ったほか、「散歩時」は60%、「食事の時間」は35%の保育士が安全を守れないと回答しました。
その上で、結果を報告した保育士の平松知子さんは、子どもの安全を確保しながら、子どもに寄り添った保育をするには、より多く保育士を配置することが適切だとして、国に基準の見直しを求めていることを説明しました。
平松さんは「調査では、皆が緊張感をもって、子どもたちの命、安全を守っていることが表れている。このままでは保育の質が担保されず、豊かな保育ができないというところに皆さん立っていただき、抜本的に保育制度を変えて欲しい」と話しています。