二輪車の事故増 配達員対象の交通安全教室 愛知・豊田

愛知県内で二輪車に関係する交通死亡事故が増えていることを受けて、愛知県豊田市でオートバイや原付バイクに乗って配達業務にあたっている人を対象にした交通安全教室が開かれました。

豊田警察署と豊田市が開いた教室には二輪車に乗って新聞や郵便物、飲料などを配達する業務にあたっているおよそ20人が参加しました。
このなかで警察の担当者が愛知県内で二輪車に関係する交通死亡事故が増えている現状を説明したあと、元白バイ隊の警察官が▼住宅街の狭い道では歩行者の急な飛び出しに注意し▼走行するトラックの近くではドライバーからの死角を念頭に置いて走行することなどを伝えていました。
警察によりますと去年、愛知県内で交通事故で亡くなった人は137人で、このうちオートバイや原付バイクなどの二輪車に乗っていた人は25人と全体の2割近くにのぼっています。
会社で交通安全管理を担当する50代の男性は「トラックの死角や交差点の危険性など具体的に何に注意すべきかわかったので、会社に持ち帰り、配達員たちにも広く伝えたい」と話していました。
豊田警察署交通課の村松具己課長は「管内で二輪車の死亡事故が起きているので、高い安全意識を持ってもらえるようこうした活動を続けたい」と話していました。