中部電力 令和4年度は382億円の黒字を確保

中部電力の昨年度1年間のグループ全体の決算は有価証券の売却で特別利益を計上したことなどを受け、赤字だった前の年度から一転して382億円の黒字を確保しました。

中部電力の林欣吾社長は28日に記者会見を開き、昨年度1年間のグループ全体の決算を発表しました。
それによりますと、売り上げは電気料金の値上がりなどにより前の年度を47.4%上回る3兆9866億円となりました。
最終損益ではほかの電力会社との間でカルテルを結んでいたとして納付を命じられている課徴金275億円などの特別損失があったものの、有価証券の売却による利益があったことなどから赤字だった前の年度から一転して382億円の黒字となりました。
また、今年度1年間の業績見通しは燃料価格が昨年度よりも下落すると見込まれることなどから最終損益は過去最高となる2300億円の黒字を見込んでいます。
林社長は「昨年度は燃料価格の上昇などで特に前半は非常に厳しかったが、なんとか黒字を確保できた。今年度もさまざまなリスクにしっかりと対応したい」と述べました。
一方、東邦ガスも27日、グループ全体の昨年度1年間の決算を発表し、最終的な利益は液化天然ガスの価格上昇が落ち着いていることなどから前の年度の2倍あまりの337億円となりました。