高校で授業前に生徒におにぎり提供 朝食取る習慣身につけて
朝食を食べる習慣を身につけて授業への集中力を高めてもらおうと、名古屋市の工業高校で、生徒たちに授業前におにぎりを無料で提供する取り組みが始まりました。
名古屋市中川区にある名古屋市立工業高校では、去年11月に行った生活アンケートで、生徒から「あたたかい朝ごはんが食べたい」という回答が寄せられたことから、朝食を食べる習慣を身につけて授業への集中力を高めてもらおうと、けさからおにぎりの無料提供を始めました。
ふだんは昼だけ営業している購買を午前8時前に開くと生徒たちが一斉に集まり、220個余り、米の量にして10キロ分のおにぎりは30分ほどでなくなりました。
おにぎりを食べた高校3年生の女子生徒は「めちゃくちゃおいしいです。朝、食べないときもあって、授業中にお腹が鳴るのが嫌だったのでありがたいです」と話していました。
高校によりますと、おにぎりは食糧支援などを行っている団体から提供を受けた米を使って、地元のおにぎり店が握ったものだということで、団体などの協力を得ながら月に1、2回実施したいとしています。
取り組みに携わった出羽真貴子教諭は「おいしそうに食べてくれてよかったです。いろんな支援をもらいながら、長く続けていければいいなと思います」と話していました。