「わいせつ自撮り」防止アプリ開発 愛知県警など

SNSなどを通じて子どもたちにわいせつな姿を「自撮り」させる手口が広がるなか、愛知県警などはAI=人工知能を利用して被害を防止するアプリを開発し、配信を始めました。

このアプリは子どもを守るという意味から「コドマモ」と名付けられ、愛知県警と大学、企業が連携して開発しました。
警察によりますとSNSなどを通じて子どもたちに裸や下着姿などを「自撮り」させる手口が全国的に広がっていて、愛知県内では去年中高生などを中心に36人の被害が確認されているということです。
この被害を防ぐため「コドマモ」は子どもが自分のスマートフォンで裸や下着姿などのわいせつな自撮りを行うとAI=人工知能で検知して画像の削除を促し、保護者のスマートフォンにも子どもが自撮りを行ったことを通知する機能を備えていて、すでに配信を始め、スマートフォンでダウンロードできます。
アプリの開発に携わった藤田医科大学の村川修一准教授は「子どもたちの性被害の深刻さを知り協力した。家庭でコミュニケーションを取るきっかけにもしてほしい」と話していました。
愛知県警察本部少年課の福田充宏課長は「自撮り被害が相次ぎ、強い危機感を抱いていた。愛知県内の子どもたちに限らず全国で1人でも多くの人に使ってほしい」と話しています。