岐阜 高山 閉校した小学校校舎をウイスキーの蒸留所に

岐阜県高山市で、閉校した小学校の校舎などを活用したウイスキーの蒸留所が、4月から本格的に稼働を始めることになりました。

蒸留所の稼働が始まるのは16年前に閉校した高山市高根町の旧高根小学校です。
新型コロナウイルスの感染拡大で日本酒の出荷量が減少する影響を受けた市内の酒造会社が、経営の多角化を図るためウイスキーの生産に乗り出すことになり、気候が涼しく水が豊富な高根で残っていた校舎などを活用することになりました。
蒸留所は旧体育館に、ウイスキーの貯蔵場は職員室だった部屋などにそれぞれ設けられていて、およそ3億5千万円の費用は国の補助金を活用したほか、インターネットを通じたクラウドファンディングなどでも募ったということです。
「舩坂酒造店」の有巣弘城社長は「フルーティーな薫り高いウイスキーを作り世界中の人をうならせたい」と意気込みを話していました。
酒造会社では、この蒸留所を地域の活性化や日本酒づくりに携わる職人たちの雇用の安定などにもつなげていきたいとしています。