豊田自動織機の耐久試験不正で国土交通省が本社に立ち入り検査
豊田自動織機がフォークリフト用のエンジンの国が定めた耐久試験で別の試験の測定値を使うなどの不正を行っていた問題で国土交通省は20日、本社に立ち入り検査を行いました。
豊田自動織機は17日、フォークリフト用のディーゼルエンジンやガソリンエンジンの国が定めた耐久試験で別の試験の測定値を使ったり、試験をしていない推定値を使ったりする不正があったと発表しました。
このうちディーゼルエンジンについては経年劣化した際に排ガスに含まれる成分が国内の規制値を超えることも確認されています。
これを受けて国土交通省は20日午前、愛知県刈谷市にある豊田自動織機の本社に職員3人を派遣し、立ち入り検査を行いました。
国土交通省では今後も立ち入り検査を随時実施して、関係者の聞き取りや実際の試験データの確認などを進めるとしています。
立ち入り検査を受けて豊田自動織機は「国の調査には全面的に協力していきます。今後、関係省庁の判断や指示を踏まえ、再発防止などに全力をあげてまいります」とコメントしています。