統一地方選を前に障害者の投票めぐる課題を考える
4月に行われる統一地方選挙を前に、障害者の投票をめぐる課題について考える催しが愛知県小牧市で開かれました。
会場となった小牧市の「総合福祉施設ふれあいセンター」には、障害のある人やその家族などおよそ30人が集まりました。
まず、全国に先駆けて障害者の投票支援に取り組んでいる東京・狛江市の平林浩一副市長が登壇し、投票所で専用のシートに希望する支援を記入すれば必要なサポートを受けられる制度を導入しているなどと市の取り組みを紹介しました。
そのうえで「大切な1票を分け隔てなく投じられるよう環境を整えることは行政の役割だ」と呼びかけました。
このあと意見交換が行われ、参加者からは点字を使って投票をしたかったが断られてしまったとか、投票所によって担当者の対応やルールが違い驚いたといった意見が出されていました。
催しを主催した小牧市障害者団体連絡会の山中和彦共同代表は「1人ひとりの選挙権を守ることがそれぞれをかけがえのない存在として大切にしあうことにつながる。選挙のバリアフリーについて一緒に考えていきたい」と話していました。