徳山ダムからの導水路 河村市長が新たな用途を整備局に提案
水道用水の確保などのため岐阜県の徳山ダムから木曽川に水を引き入れる導水路の建設計画をめぐり、名古屋市の河村市長は28日、導水路の新たな用途についての提案書を国土交通省中部地方整備局に提出しました。
岐阜県の徳山ダムから木曽川に水を引き入れる導水路の建設計画をめぐり、市長就任当初から反対していた名古屋市の河村市長は2月、一転して計画を容認する考えを明らかにしました。
28日は河村市長が国土交通省中部地方整備局を訪れ、稲田雅裕局長に導水路の新たな用途についての提案書を提出しました。
この中では市の水源に揖斐川が加わることで質の高い水道水を提供できることや、大雨などが予想される際に木曽川のダムで放流でき防災につながること、市内を流れる堀川の水質改善につながることなどを挙げています。
そのうえで、事業の名前を変更することも提案しています。
提案書を出したあと河村市長は記者団に対し、「一部は大変重要な提案だという反応を得られた。市民のみなさんには賛成・反対、両方の意見をきいた上で、分かりやすく説明する機会をもうけたい」と述べました。