中部空港国際線にパニック時に心落ち着かせる空間を設置

発達障害などがある人にも飛行機を楽しんで利用してもらおうと、パニックになった際に心を落ち着かせる「カームダウン・クールダウンスペース」と呼ばれる施設が中部空港の国際線に設置されました。

「カームダウン・クールダウンスペース」とは発達障害や知的障害などがある人がストレスを感じパニックになった際に心を落ち着けてもらうためのスペースで、世界中の空港などで設置が進んでいます。
2月28日は中部空港の国際線にこのスペースをつくった愛知県森林組合連合会などの関係者などが集まり、贈呈式が行われました。
式では、愛知県森林組合連合会の村松幹彦代表理事会長が「発達障害の人やその家族の方の役に立てば幸いです。この贈呈を機会に、街のみなさんにも木材への関心を持ってほしい」とあいさつしました。
中部空港の国際線に設置されたスペースは3人まで利用でき、愛知県産の木材を使った高さ1.6メートルの壁で囲まれて外部の視線を遮ることができます。
中部空港会社の櫻井俊樹副社長は「水際対策が緩和され国際線の利用者が今後さらに増えてくると思うので、障害のある人やその保護者の方がいたらこの施設を案内していきたい」と話していました。