フリースクールなどの施設 愛知県内で昨年度500人超利用
不登校の子どもが増える中、愛知県内の公立小中学校に在籍する児童生徒のうち、昨年度(令和3年度)、フリースクールなどの民間施設で指導を受けた子どもが525人いたことがNHKの取材でわかりました。
文部科学省の調査では、公立の小中学校に30日以上登校しなかった不登校の状態にある子どもの数は昨年度、愛知県では1万6959人と全国で4番目に多く、過去最多となっています。
NHKが愛知県と名古屋市の教育委員会に取材したところ、県内の公立小中学校に在籍して学校以外のフリースクールなどの民間施設で指導を受けた児童生徒は、昨年度は、小学生で268人、中学生で257人、あわせて525人いたことがわかりました。
こうした中、17日愛知県教育委員会がフリースクールなどとの会合をオンラインで初めて開き、はじめに県の担当者が「学校とフリースクールなどが連携することでだれ一人取り残さないような支援につなげたい」と述べました。
続いて、岡崎市のフリースクールの施設長が、子どもたちのペースにあわせて自然体験などを通じて学びを深めていることなどを紹介していました。
岡崎市にあるフリースクール、大地の学校ロータスの今井真央施設長は「フリースクールはまだまだ認知されていないので、行政とのつながりを密にしてどんな活動をしているのかオープンにしていきたい」と話していました。