名古屋・河村市長「木曽川導水路」計画 容認の方針固める

水道用水の確保などのため、岐阜県の徳山ダムから木曽川に水を引き入れる導水路の計画をめぐり、市長就任当初から計画に反対していた名古屋市の河村市長は、一転して計画を容認する方針を固めました。

「木曽川導水路」は水道用水の確保や木曽川の渇水対策などを目的に、水資源機構が国から引き継いだ建設事業で、岐阜県の徳山ダムから揖斐川と長良川を経由して木曽川までを、全長がおよそ40キロと1キロの2本の地下の導水路でつないで水を引きます。
導水路について名古屋市の河村市長は市長に初当選した平成21年に「木曽川の水は余っており、導水路は必要ない」として国に事業の中止を求め、当時の民主党政権が同年に事業の見直しの対象として凍結されたままになっています。
これについて、名古屋市の河村市長は導水路によって上流の徳山ダムから良質な水道用水が得られることが期待できるほか、洪水対策にもなるなどとして、一転して計画を認める方針を固めました。
河村市長は14日午後、記者会見し、方針を転換した理由を詳しく説明することにしています。