名古屋市 歩行や体操でポイント付くアプリ開発 介護を予防
運動不足などで介護が必要となる一歩手前の「フレイル」という状態になるのを予防しようと、名古屋市は一定以上の歩数を歩いたり、体操を行ったりすると買い物に使えるポイントが1年間で最大3000円分たまるアプリを開発しました。
新型コロナウイルスの感染拡大で生活習慣が変化する中、名古屋市が2020年度に行った調査では、介護を受けていない高齢者のうち23%が運動不足で筋力などが衰え、介護を必要とする一歩手前の「フレイル」と呼ばれる状態の疑いがあったということです。
これを受けて、名古屋市は「フレイル」の予防に役立ててもらおうと、運動などを行うと買い物に使えるポイントが1年間で最大3000円分たまるスマートフォンのアプリを開発しました。
アプリでは自宅でできる体操の動画や地域の健康づくりのイベントの情報などが配信され、動画を視聴して体操したり、イベントに参加したりするとポイントを受け取ることができる仕組みです。
また、65歳以上の利用者には、24時間で1歩も歩いていないことが確認されると家族などに通知が届く機能も設けられているということです。
アプリは2月から公開されていて、名古屋市は「まずは『フレイル』ということばを知ってもらい、健康づくりに役立ててほしい」としています。