介護施設でクラスター対策講習会 名古屋

介護施設で新型コロナのクラスターが相次ぐ中、感染者が相次いだ場合の対応のしかたなどを実践的に学ぶ講習会が、名古屋市内の施設で開かれました。

この講習会は、施設内で感染が広がるのを防ごうと、160人の高齢者が入所する老人保健施設「みず里」が開いたもので、およそ30人の介護スタッフが参加しました。
感染対策に詳しい看護師の三宅喜代美さんが講師を務め、まず、参加者に蛍光塗料を塗ったペンで白板に字を書いてもらい、そのあと手に光を当てると浮かび上がる汚れを見せて、手指消毒の重要性を強調しました。
このあと、施設内で陽性者が次々に発生したことを想定したグループワークが行われ、参加者たちは、陽性者や濃厚接触者の部屋の配置をどう変えれば、感染拡大のリスクを下げられるかなどを実践的に学んでいました。
参加した施設の看護師長は、「職員に感染の知識をしっかり持ってもらい、体調が悪ければ休む勇気を持ち、施設にウイルスをもちこまず、利用者を安全に守っていきたい」と話していました。
講師の三宅喜代美さんは、「クラスターが発生した、いくつかの施設に支援に入ったが、初動で迷っているうちにひどくなってしまっている。感染対策を学んで、対応できる自信をつけてもらいたい」と話していました。