「名古屋テレビ塔」文化庁から重要文化財への指定書交付

名古屋のランドマーク「名古屋テレビ塔」が国の重要文化財に指定されたことを受けて8日、文化庁から重要文化財への指定書が交付されました。

「名古屋テレビ塔」は戦後、名古屋のランドマークとして親しまれ、去年12月、日本のタワーの建築の歴史的価値の高さが評価され、国の重要文化財に指定されました。
これを受けて8日、重要文化財の指定書が交付されることになり、名古屋市役所で名古屋市の坪田知広教育長から、テレビ塔を管理する名古屋テレビ塔の大澤和宏代表取締役社長に、文化庁からの指定書が手渡されました。
「名古屋テレビ塔」、現在の「中部電力MIRAITOWER」は、日本でテレビの本放送が始まった翌年の昭和29年にNHKと民放各局の電波を束ねる日本で最初のテレビ用の集約電波塔として、東京タワーの完成の4年前に建設されました。
180メートルの高さは当時、日本一で、その後、全国各地に建てられるタワーの先駆けとなり、テレビ塔では初めて国の重要文化財に指定されました。
名古屋テレビ塔の大澤社長は「指定までに長い道のりで多くの方の協力があってここまでたどり着いた。今後、単に維持するだけでなく、文化財としての価値を引き出せるよう、国民のためになる活用方法を考えていきたい」と話していました。