”不適切保育問題”受け全施設で保育士らが研修 三重県
静岡県裾野市の保育園で元保育士らによる不適切な保育が確認された問題を受け、三重県は、県内に700近くあるすべての保育施設の保育士などを対象に、オンラインによる研修を始めました。
この研修は、去年、静岡県の保育園で園児を倉庫に閉じこめたり、足を持って宙づりにしたりするなど不適切な保育が確認されたことを受けて、三重県が実施するものです。
対象は、県内に700近くある保育園や幼稚園に勤務する保育士や施設の経営者などおよそ9000人で、eラーニングによる動画視聴の形で行われています。
研修では、保育士たちが、子どもの人権や人格を尊重する行動ができているかを調べるチェックリストを活用することや、暗いところに閉じ込めるなどの対応はとらないよう、しつけに関する情報をアップデートすることの大切さを学びます。
また、施設の経営者側は、園児や保護者への対応で悩みを抱える保育士の相談に応じる窓口を施設内に設けるなどして、不適切な保育を未然に防ぐ方法などを学ぶということです。
研修は、2月末まで行われ、三重県は「研修を通じて子どもを安心して預けられる環境作りに努めてほしい」としています。