員弁川に住む魚の展示会 三重・いなべ

国の天然記念物に指定されているナマズの仲間「ネコギギ」など三重県北部の員弁川などに生息する魚の展示会が開かれています。
いなべ市の藤原岳自然科学館で開かれている展示会では、員弁川などに住む淡水魚、およそ20種類が展示されています。
このうち、国の天然記念物に指定されている「ネコギギ」は、ナマズの仲間の淡水魚で、かつては員弁川など市内の川に数多く生息していましたが、今はほとんど見られなくなり、市が保護に取り組んでいます。
展示されているのは、ことし6月にふ化し、体長5センチほどに成長した22匹で、水槽に置かれた石の隙間を元気よく泳いでいました。
またネコギギと同じナマズの仲間の「アカザ」は体長は10センチほどで体はやや赤みがかっていて水槽に置かれた筒の中でじっととどまっていました。
会場には親子連れなどが訪れ、水槽に顔を近づけて、貴重な地元の魚を眺めていました。
ネコギギの研究に取り組み、この展示会を企画した里中知之さんは「員弁川など地元の川に住む淡水魚について興味をもってもらいたい」と話していました。
この展示会は11月27日までいなべ市の藤原岳自然科学館で開かれています。