子どもの気道異物事故を防ぐ講習会 津

幼い子どもが食べ物などをのどや気管支に詰まらせる「気道異物事故」をなくそうと、予防法を学ぶ講習会が、津市で開かれました。

講習会は、気道異物事故をなくそうと活動する医師や保育士などのグループ「つぶっこの会」が開き、10組の親子が参加しました。
最初に幼い子どもがプチトマトを喉に詰まらせたり、ピーナッツのかけらを気管支に吸い込んだりする事故を描いた紙芝居の読み聞かせが行われました。
そして耳鼻咽喉科医の坂井田麻※ゆ子医師が食べ物による窒息で6年間に全国で80人の子どもが亡くなっていることを説明し、「つまりやすい食べ物は小さくカットしたり噛みやすくしたりして与え、食べている時は大人が必ず見守ってほしい」と呼びかけました詰まった食べ物を取り除く方法の実演も行われ、背中を手のひらで強くたたいたり、腹部を突き上げたりする方法が紹介されました。
参加した3歳の子どもの父親は「噛めるから大丈夫だと思いがちだが、ミニトマトを4分の1にカットするなど気をつけたい」と話していました。
坂井田麻※ゆ子医師は、「食べ物が喉に詰まると5分以内に助けないと命を失うことになる。大人が見守って気をつければ防げる事故なので、予防法を知ってもらいたい」と話していました。
※坂井田医師の「ゆ」は、左が「示」に「右」