鉄道の日 愛知犬山・明治村 蒸気機関車「12号」試運転

14日は「鉄道の日」。明治5年に日本で初めての鉄道が開業してことしで150年を迎えるのに合わせて、愛知県犬山市の野外博物館「明治村」では、運行を休止していた蒸気機関車の試運転が行われました。

愛知県犬山市の「明治村」では、14日、日本で最初の鉄道が開業してから150年になるのに合わせて、明治7年にイギリスから輸入され、東京・新橋と横浜の間で運行していた蒸気機関車「12号」の試運転が行われました。
12号は、国内で、動く状態で保存されているものの中では最も古いもので、3年前から大規模な修理のため、運行を休止していましたが、今月修理が完了したため、運行再開に向けての試運転が行われました。
試運転では、職員の合図で車庫から動き出すと、汽笛を鳴らしたり、煙を出しながら、100メートルほどの距離を何度も往復していました。
今回の修理では、機関室の床下にある装置の交換などを行ったということで、博物館明治村の近藤雅隆さんは、「鉄道開業150年の日に蒸気機関車を動かすことができて、うれしく思います。歴史的に価値がある貴重なものなので、大切に守っていきたい」と話していました。
蒸気機関車「12号」は、今後、試運転を繰り返し、営業運行の再開を目指すということです。