藤田医科大学病院で東海北陸初の脳死肺移植手術が行われる

愛知県豊明市にある藤田医科大学病院で、脳死と判定された患者から提供された肺を60代の男性に移植する手術が10月12日に東海北陸地方では初めて行われました。
手術を受けた男性の容体は安定しているということです。

藤田医科大学病院は13日に記者会見を開き、脳死と判定された50代の男性から提供された左の肺を東海地方に住む60代の男性に移植する手術をきのう行い、成功したことを報告しました。
病院によりますと移植を受けた男性はおよそ9年前から肺が徐々に固くなる病気によって呼吸の状態が悪く、肺の移植を希望していたということで、現在は集中治療室で手当てを受け容体は安定しているということです。
肺の移植手術は認められた施設でしか行うことができず、東海北陸地方ではおととしに認定された藤田医科大学病院が唯一で、今回が東海北陸地方で行われた初めての肺の移植手術となりました。
執刀した呼吸器外科の星川康教授は「この地区で肺移植を必要とする患者は、これまで他県にまで出かける必要があったが、住まいの近くで手術が受けられるようになったことは、大きな意義がある。今後も丁寧に診療にあたりたい」と話しています。