静岡県で線状降水帯 記録的大雨


台風15号の接近の影響で、東海地方には発達した雨雲が次々に流れ込み静岡県では「線状降水帯」が発生して記録的な大雨となっています。浜松市では警戒レベルで最も高いレベル5の「緊急安全確保」が出されていて少しでも安全な場所で命が助かる可能性の高い行動を取るよう呼びかけています。

気象庁の観測によりますと、台風15号は、午前6時には静岡県御前崎の南南西およそ100キロの海上を1時間におよそ15キロの速さで北東へ進んでいます。
この台風の影響で静岡県では23日夜から発達した雨雲がかかりつづけて各地で100ミリを超える猛烈な雨が降り、気象庁は午前6時までに16回「記録的短時間大雨情報」を発表しました。
静岡県内では静岡市、浜松市、牧之原市、島田市、藤枝市、焼津市、磐田市、掛川市、森町、吉田町、川根本町のあわせて11の自治体で記録的短時間大雨情報が出ました。
また、気象台は線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続き土砂災害や川の氾濫の危険性が急激に高まっているとして静岡県に「顕著な大雨に関する情報」を発表し厳重に警戒し安全を確保するよう呼びかけています。
台風の影響で静岡県内には引き続き暖かく湿った空気が流れ込み大気の状態が非常に不安定となりきょう夕方にかけて大雨となる見込みです。
静岡県内で24日1時間に降る雨の量は、多いところで60ミリ、また、25日午前6時までの24時間に降る雨の量は多いところで200ミリと予想されています。
気象台は静岡県では土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒するよう呼びかけるとともに竜巻などの激しい突風や落雷などにも注意するよう呼びかけています。

【避難情報まとめ 午前7時現在】。
台風15号の接近による記録的な大雨の影響で、静岡県では各地で避難情報が出されています。
<緊急安全確保>
5段階の警戒レベルのうち最も高いレベル5の「緊急安全確保」が出されているのは、浜松市の中区、東区、西区、南区、浜北区、それに天竜区のあわせて19万1029世帯、45万9506人です。
浜松市は当初あわせて29万4318世帯、70万874人と説明していましたが、地域の重複があったとして、発令の対象はあわせて19万1029世帯、45万9506人と発表しました。
近くの建物や自宅の2階以上、斜面から離れた場所など周囲の状況を確認し、少しでも安全な場所で命が助かる可能性の高い行動を取るよう呼びかけています。
<避難指示>
5段階の大雨警戒レベルのうち警戒レベル4の情報の「避難指示」が出されているのは静岡市、浜松市、富士市、袋井市、焼津市、掛川市、菊川市、牧之原市、吉田町で自治体によって全域に出されているところがあります。
危険な場所から全員避難するよう呼びかけています。
<高齢者等避難>
5段階の大雨警戒レベルのうち警戒レベル3の「高齢者等避難」が出されているのは、川根本町の全域と伊東市の土砂災害警戒区域の全域です。
高齢者や体の不自由な人などに避難を始めるよう呼びかけています。

【土砂災害警戒情報 午前7時現在】
台風15号の接近による記録的な大雨の影響で、静岡県内では広い範囲で土砂災害警戒情報が出されています。
午前7時現在、土砂災害警戒情報が出されているのは、静岡市、浜松市、沼津市、三島市、富士宮市、島田市、富士市、磐田市、焼津市、掛川市、藤枝市、御殿場市、袋井市、裾野市、牧之原市、清水町、長泉町、吉田町、川根本町、森町の20の自治体です。
これらの地域では、降り続く大雨のため、命に危険がおよぶ土砂災害がいつ発生してもおかしくない非常に危険な状況のため、静岡県と静岡地方気象台は、土砂災害に厳重に警戒するとともに早めの避難を心がけ、自治体からの避難に関する情報に注意するよう呼びかけています。

【停電情報 午前6時現在】
中部電力パワーグリッドによりますと、大雨の影響で静岡県内では24日午前6時現在、静岡市葵区でおよそ9万9420戸、静岡市駿河区でおよそ1万6660戸などあわせておよそ12万戸で停電しています。
中部電力パワーグリッドでは、早期の復旧に努めています。

【交通影響 午前7時現在】
台風15号の影響で各地で交通機関に影響が出ています。
<鉄道>
▽東海道新幹線は、静岡県の三島駅と名古屋駅の間の上下線で、始発から運転を見合わせています。運転が行われている区間でも「のぞみ」と「ひかり」は24日正午ごろまで運休とし、1時間に1本から2本程度「こだま」を運転するということです。三島駅と名古屋駅の間の区間は、安全確認が終わりしだい運転を再開するということで、運転再開は正午ごろの見通しです。
▽JR身延線は静岡県の富士駅と山梨県の甲府駅の間の上下線で終日運転を見合わせています。
▽JR東海道本線は静岡県の沼津駅と愛知県の豊橋駅の間の上下線で正午ごろまで運転を見合わせるほか、静岡県の熱海駅と沼津駅の間の上下線で通常より本数を減らして運転します。
▽JR紀勢本線は三重県の多気駅から和歌山県の新宮駅の間の上下線で午前9時ごろまで運転を見合わせます。
▽JR参宮線は三重県の伊勢市駅から鳥羽駅の間の上下線で午前8時ごろまで運転を見合わせます。
▽JR飯田線は愛知県の新城駅と静岡県の中部天竜駅の間の上下線で午前9時ごろまで、中部天竜駅と長野県の辰野駅の間の上下線で午後4時ごろまで運転を見合わせます。
<高速道路>
東名高速道路は、いずれも静岡県内の富士ICから吉田ICの上下線と、掛川ICから浜松ICの上下線で通行止めとなっています。
また、新東名高速道路も、浜松いなさJCTから新富士ICの間の上下線で通行止めとなっています。