三重県の保育所・幼稚園の4分の1で送迎バスマニュアル未作成
静岡県の認定こども園で3歳の女の子が通園バスに取り残され死亡したことを受けて三重県が県内の保育所や幼稚園などを対象に調査を行ったところ、送迎バスを持つ施設のおよそ4分の1で送迎バスの安全管理に関するマニュアルが作成されていないことが県への取材でわかりました。
静岡県の認定こども園で3歳の女の子がおよそ5時間にわたって通園バスに取り残され亡くなった事故を受けて三重県は送迎バスなどを持つ県内95の保育所や幼稚園などを対象に園児の乗・降車時に人数の確認を複数の職員で行っているかどうかやバスの安全管理マニュアルを作成しているかどうかなどを調査しました。
その結果、複数の職員による人数確認は9割以上の施設で行われていましたが、およそ4分の1にあたる25の施設で送迎バスの安全管理に関するマニュアルが作成されていないことが県への取材でわかりました。
保育所などの安全管理に関する厚生労働省の指針では現在、送迎バスの安全管理についてマニュアルを作成するよう求めてはいません。
県の担当者は「国が新たな方針を示せばそれに基づいて対応していくが、県としては送迎バスの安全管理に関するマニュアルを作成するよう求めたい」としています。