横転炎上事故 バスは左によれるような不安定な走行繰り返す
8月22日に名古屋市の名古屋高速道路でバスが横転し炎上するなどして2人が死亡、7人がけがをした事故で、バスが事故現場の少なくとも数百メートル手前から時折左によれるような不安定な走行を繰り返す様子が後続の車のドライブレコーダーに写っていたことが捜査関係者への取材でわかりました。
また、60キロ前後のスピードでブレーキをかけることなく分離帯に衝突したとみられることも捜査関係者への取材でわかりました。
警察は運転手の体調などに何らかの異変が起きていた可能性もあるとみて詳しく調べています。
22日午前10時過ぎ、名古屋市北区の名古屋高速道路で市中心部から県営名古屋空港に向かっていたバスが横転して炎上し、バスに乗っていた乗客と運転手あわせて8人のうち2人が死亡したほか、乗客6人と後続の乗用車を運転していた男性1人のあわせて7人がけがをしました。
警察によりますと亡くなった2人は男性で、死因は焼死の可能性が高いということです。
運転手の55歳の男性とは連絡がとれておらず、警察は遺体の身元の確認を進めています。
バスは当初、2車線のうち右側の追い越し車線を走っていましたが、事故現場の少なくとも数百メートル手前から時折左に寄れて境界線を踏むような不安定な走行を繰り返す様子が後続の車のドライブレコーダーに写っていたことが捜査関係者への取材でわかりました。
その後、3車線となり、一番右側の「豊山南出口」へと続く車線に入ってからは安定しましたが、出口手前で再び左に寄れてそのまま本線との間の分離帯に衝突したということですが後続の車のドライブレコーダーの映像や車両の損傷の状況などからバスは現場付近の制限速度にあたる60キロ前後のスピードで、ブレーキをかけることなく分離帯に衝突したとみられることも捜査関係者への取材でわかりました。
現場にはブレーキの痕がなかったということで、警察は運転手の体調などに何らかの異変が起きていた可能性もあるとみて詳しく調べています。