トヨタ第1四半期決算 この時期として過去最高の営業収益
トヨタ自動車のことし4月から6月までの決算は円安などによって売り上げにあたる営業収益が8兆4900億円あまりとなりこの時期としては過去最高となりました。
一方で最終的な利益は原材料価格の高騰を受け、17%あまり減少しました。
トヨタ自動車のことし4月から6月までのグループ全体の決算は、東南アジアなどで販売が好調だったことや円安の押し上げによって売り上げにあたる営業収益は、8兆4911億円となりこの時期としては過去最高となりました。
一方、最終的な利益は鉄や貴金属などの原材料価格の高騰でコストがかさんだことから、7368億円と前の年の同じ時期と比べて17.9%減少しました。
半導体不足や感染の拡大で国内外の工場で減産を余儀なくされていますが、今後、生産の回復が見込めるとして、今年度1年間の生産台数については970万台という見通しを据え置きました。
また今年度の1年間の業績見通しは、円安を受けて営業収益は、これまでの33兆円から34兆5000億円に上方修正しました。
ただ原材料価格の高騰によるコストが今年度1年間で1兆7000億円見込まれるなどとして、営業利益は2兆4000億円に据え置きました。
最終利益は2兆2600億円から2兆3600億円に上方修正しました。
円安の影響についてトヨタ自動車は「売り上げとコストの両方に影響があるが、現時点ではプラスの影響が大きい。ただ、原材料価格は急激に高騰しているので部品メーカーなどへの支援を続けていきたい」としています。