JR名松線の存続に取り組む団体 “住民の声を聞いて”

国の検討会が、利用者の少ない鉄道路線についてバスなどへの転換も含めて協議を進めるべきとする提言をまとめたことを受け、JR名松線の存続に取り組む三重県の団体からは「住民の声を聞いて判断してほしい」という声が上がっています。

地方鉄道のあり方を議論する国の検討会はこのほど提言をまとめ、JRについては、目安として1キロあたり1日に平均何人を運んだかを示す「輸送密度」が1000人未満の区間を対象に、廃線によるバスなどへの転換も含め検討するよう求めています。
三重県では、松阪駅と津市の伊勢奥津駅を結ぶ名松線が該当し、JR東海は現時点で廃線やバス転換の予定はないとしていますが、不安の声が上がっています。
地元の住民たちで作る「名松線を守る会」は、沿線の景観整備やイベントによる利用促進に取り組んでいて、今月行ったアマゴのつかみ取りには100人余りが参加し、名松線が利用されたということです。
守る会では沿線の人口は減っているものの、観光資源としての価値は高まっているとして、新たに検討が行われる場合、地域交通全体を捉えた議論を進めてほしいとしています。
岸野隆夫会長は「数字だけで廃線の議論をしないでほしい。収益性は大事だが、地域住民に配慮し、住民の声を聞いて判断してほしい」と話しています。