警察官などかたる詐欺事件 被害額は約5000万円

警察官などをかたる人物から、捜査のために資金を移す必要があるなどと言われた塩釜市の60代の男性がおよそ5000万円をだまし取られる被害があり、警察は詐欺事件として捜査しています。

警察によりますと、先月19日、塩釜市の60代の男性の携帯電話に大阪府警察を名乗る男から「あなたがマネーロンダリングのリストに載っている。個人情報が漏れている」などと電話がありました。
話しを信じた男性は、相手に指示されるままに警察や検察官を名乗るLINEアカウントを友だちとして登録し、ビデオ通話などでやりとりをしました。
そして、検察官を名乗る男から「あなたに逮捕状が出ている。捜査なので誰にも言わないように」と告げられました。
そのうえで捜査のために口座の金を移す必要があると言われ、話しを信じた男性はインターネット口座を開設して今月、6回にわたっておよそ5000万円を振り込んだということです。
その後、インターネットで同じの手口の詐欺があることを知り、警察に相談しました。
警察は詐欺事件として捜査しています。
犯罪グループは相手が誰かに相談するのを防ぐため「誰にも言わないように」などと告げる手口も使うということで、警察は注意を呼びかけています。