“旧紙幣使えない”など 新紙幣発行に便乗した詐欺に注意を

警察は新しい紙幣の発行に便乗した特殊詐欺などに注意するよう呼びかけています。

警察によりますと、新紙幣の発行に便乗した詐欺の被害は県内では2日までに確認されていませんが、全国では金融機関の職員を装う手口で、「職員が自宅まで古いお札の交換に行きます」とか「国が新紙幣の発行枚数を決める調査をしているので、旧紙幣を自宅で保管していれば職員に預けてください」などと、うその電話をきっかけに現金をだまし取られる被害が確認されています。
また、新紙幣には偽造防止の強化を目的に立体的なホログラムが採用されていますが、発行のタイミングで偽札が出回るおそれも指摘されています。
警察庁によりますと、前回、20年前に新紙幣が発行された際には、2万5000枚あまりの偽札が見つかっていることから今回も警戒を強化するとしています。
警察庁は「『従来の紙幣は使えなくなる』などとうそをついて、新紙幣との交換名目に紙幣をだまし取ろうとする詐欺が発生するおそれがあるが、従来の紙幣が今後使えなくなるということはない。不審な通貨を見つけた場合にはただちに警察などに届け出をしてほしい」と呼びかけています。