遠刈田温泉でクマ目撃相次ぐ 中学校で集団下校も

蔵王町の遠刈田温泉で28日、クマの目撃が相次ぎ、警察や町が住民や観光客に注意を呼びかけています。

警察によりますと、午前8時前、蔵王町の遠刈田温泉にある町道で体長50センチほどのクマを通りかかった人が目撃しました。
周辺では、その後もクマの目撃が相次ぎ、午前11時ごろには一緒にいるクマ3頭が、午後1時ごろにはクマ1頭が、それぞれ違う場所で目撃されました。
警察によりますと、いずれも被害はなかったということです。
温泉地や住宅地の近くでクマの目撃が相次いだことを受けて、警察や町はパトカーや広報車で付近を巡回するなどして注意を呼びかけています。
また近くにある遠刈田中学校は、生徒に対し、クマに自分の存在を知らせる鈴をつけるよう呼びかけたうえで、教師が付き添って集団下校したということです。
蔵王町によりますと、町では、この2週間ほどクマに関する目撃情報が相次いでいて、今月は28日までに25件の情報が寄せられたということです。
町の担当者は「外出する際は鈴やラジオで自分の存在を知らせ、明け方や夕方のクマの活動する時間帯は特に注意してほしい」と話していました。