明治から昭和の戦争と暮らし 仙台市歴史民俗資料館が企画展

明治から昭和にかけての戦争と当時の暮らしを紹介する企画展が仙台市内で開かれています。

これは仙台市宮城野区にある仙台市歴史民俗資料館が企画しました。
会場には、空襲警報を知らせるサイレンや、大崎八幡宮など8つの神社を参拝して兵士に送られた「仙台八八幡がけ」と呼ばれる日の丸の旗、それに軍国思想の部分を黒塗りにした戦後に使われた教科書など、戦争の記録を伝える資料およそ240点が展示されています。
また、日清戦争では仙台を拠点にした部隊の兵士およそ9600人が亡くなったとされていますが、戦地から戻った兵士たちを仙台駅前で迎えた様子の写真も展示されているほか、太平洋戦争時に仙台空襲直後に撮影された東一番丁周辺の写真や明治7年に旧陸軍の兵舎として建築され、現在の資料館が入る建物の写真も展示されています。
この建物は戦後は警察学校などにも使われ、資料館として活用するため昭和52年に現在の場所に移築されたということです。
仙台市歴史民俗資料館の佐藤雅也学芸員は「近代は戦争が日常にあり、人々の生活と切り離せない時代だったことを、この場所から感じてほしいです」と話していました。
この企画展は来月7日まで開かれています。