アイガモのロボットなど活用 スマート農業の講習会 大崎

水田での除草作業を自動化して省力化を進めようと、アイガモのロボットなどを活用したスマート農業の講習会が大崎市で開かれました。

大崎市は田んぼの水の管理や除草作業などを自動化するスマート農業の検証を3年前から県やJAなどと進めていて、10日の講習会には関係者や農家などおよそ25人が参加しました。
講習会では太陽電池で動くアイガモロボットが紹介されました。
このうち、開発中のロボットは箱形で大きさは横80センチ、縦90センチ、高さが30センチで重さは市販品より10キロほど軽く、2倍ほどのスピードで進みます。
箱の底の部分には水車のように回転するブラシが左右に付いていて、水田をかき回して濁らせ太陽の光が水の底に届かないようにすることで雑草を育ちにくくします。
また田んぼの縁にロボットが当たると自動的に方向転換するほか、GPSを活用して田んぼの形を学習することで効率よく作業ができるということです。
見学した農家は「開発中のアイガモロボットはこれまでのものより効果が期待できる思います」と話していました。
大崎市では今年度、アイガモロボットによる水稲栽培を市内12か所で行っていて、今後、有機栽培を行う農家での導入を進めたいとしています。