米軍の実動演習 市民団体が自衛隊の参加に反対 松島基地

アメリカ軍の大規模な実動演習に自衛隊が初めて参加し、東松島市にある航空自衛隊松島基地にもアメリカ軍が展開することを受け、市民団体の代表らが基地を訪れて自衛隊は参加しないよう求めました。

アメリカ軍は、今月7日から大規模な実動演習「バリアント・シールド」をアジア太平洋地域で行っていて、今回は初めて自衛隊も参加しています。
この一環として、東松島市にある航空自衛隊松島基地にはすでにアメリカ軍の要員が到着していて、近く、F16戦闘機も6機程度展開して訓練を行う見通しです。
基地には10日、市民団体の代表ら6人が訪れ、自衛隊の参加を取りやめるよう求める申し入れ書を担当者に手渡しました。
申し入れ書では「演習は、アメリカの戦略に基づく戦争訓練であり、戦争放棄をうたった憲法を踏み破るものだ。私たちは戦争につながるあらゆる動きに反対だ」などとしています。
申し入れ書を受け取った、松島基地の渉外室長の玉川英樹3等空佐は「内容を確認し、上級部隊に報告します」と応じていました。
このあと、団体の立石美穂代表は、記者団に対し「日本の軍事大国化を一番懸念している。自衛隊の演習への参加はやめてもらいたい」と話していました。