食品廃棄物を分別 発電用メタンガスなどに再利用 仙台

飲食店で食べ残しなどを分別してもらい、リサイクル施設で発電用のメタンガスなどに再利用する取り組みが、5日から仙台市で始まりました。

仙台市は、2030年度までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする取り組みを先行して進めるモデル地域に、国から選定されています。
今回の取り組みは、その一環として始まったもので、仙台市中心部の繁華街にある飲食店50店舗余りが参加しています。
取り組みでは、食べ残しや調理の際に出た食材の切れ端などを生ゴミとして専用の袋やボックスに分別してもらうことにしていて、初日の5日は午前5時すぎから業者が収集していました。
収集された生ゴミは、市内にあるリサイクル施設に搬入され、発酵してメタンガスにし発電に使用するほか、リサイクルの過程で出た残りかすも農業用の肥料として利用するということです。
5日は470キロほどが集まったということで、仙台市はこのモデル事業を数年間実施する計画で、今年度、収集量や収集にかかる費用などを確認し、来年度に反映させることにしています。
仙台市事業ごみ減量課の大須賀淳課長は、「食べ残しなどの分別が進んでいない飲食店でも取り組める仕組みを作り、資源を有効活用していきたい」と話していました。

【参加した飲食店“やりがいある分別”】
仙台市青葉区国分町にある創業から50年の和食店は、きれいなまち作りに協力したいと、今回の取り組みに参加しました。
この店では、これまでちゅう房にはゴミ箱が1つしかなく、食べ残しや食材の切れ端はプラスチック容器などと一緒に燃えるゴミとして捨てていました。
今回、取り組みに参加したことで、仙台市から新たに専用のゴミ袋とゴミ箱が提供されたため、店では2つのゴミ箱を「食品リサイクル」用と、それ以外の「燃えるゴミ」用として使用することにしました。
夜の営業に向けた仕込み作業では、野菜の切れ端は食品リサイクル用に、野菜が入っていた袋は、燃えるゴミ用のゴミ箱に分別して捨てていました。
仙台市では、これまで飲食店から出された食べ残しなどは、分別せずに燃えるゴミとして焼却処理していましたが、食品を分別してリサイクル施設で処理することで発電用に活用できるほか、二酸化炭素の排出量の削減にもつながるということです。
和食店「表小路」の料理長、高橋一豪さんは「食べ残しや料理の端材を捨てるのは心苦しかった面もありましたが、エネルギーになるということで、やりがいのある分別だと思います。私たちも胸を張ってやれることだと思うので、今後も微力ながら継続してやっていきたい」と話していました。