アフリカゾウのリリー 6年ぶりに八木山動物公園へ帰る

繁殖のため秋田と宮城の動物園の間で交換し、飼育されていたメスのアフリカゾウのリリーが、6年ぶりに仙台市の八木山動物公園に帰ってきました。

1990年から八木山動物公園で飼育されていたリリーは、新しい環境で繁殖を試みるため、秋田市の大森山動物園で飼育されていたメスの花子と交換する形で6年前の2018年に大森山動物園に移されました。
しかし、交換から時間がたち、繁殖の可能性が見込めなくなったことなどから、それぞれのゾウをもとの場所に戻すことになり、3日朝、秋田市を出発したリリーは、午後2時半ごろに八木山動物公園に帰ってきました。
リリーは、鉄板で囲まれた高さ3メートルほどのおりに入って到着し、クレーンを使って下ろされると、さっそくほかのゾウが暮らしているエリアに入りました。
動物公園の飼育員によりますと、リリーの様子は落ち着いていて、餌を食べたり、のどのあたりから音を出してほかのゾウとコミュニケーションを取ったりしていて、長旅の影響は感じられないということです。
20年以上にわたってリリーの飼育に携わってきた杉山智也さんは「また一緒に過ごせるのが楽しみです。これまで以上に幸せに過ごしてほしいです」と話していました。
秋田市から帰ってきたリリーは、今月9日から一般に公開される予定だということです。