「特殊詐欺」被害防止機器 購入費を補助 宮城県警

自宅にかかってくる電話がきっかけとなる特殊詐欺の被害を防ごうと、県警察本部は、録音機能がついた固定電話機などの購入費の一部を補助していて、6月3日から新たに受け付けを始めます。

警察によりますと、県内ではことしに入ってから4月末までに固定電話にかかってきた電話がきっかけとなった特殊詐欺の被害が37件確認されていて、被害額は2億円余りに上っています。
被害にあった人の多くが65歳以上の高齢者だということです。
宮城県警は通話を録音することを事前に相手に伝えるメッセージが流れたり実際に録音したりする機能が付いた固定電話機や機器について、購入費の一部を補助する制度を設けていて、今年度の受け付けを6月3日から始めます。
申請ができるのは、▽県内に住む65歳以上のひとり暮らしの人や▽65歳以上の家族と同居する世帯で、4月以降に購入した場合、購入費の半分、上限7000円までを補助します。
県警のホームページや警察署にある申請書などを県警察本部に郵送するか直接提出することで申請できます。
県警察本部生活安全企画課は「最近はSNSなどをきっかけとした詐欺の被害が増えているが、依然、固定電話にかけてくる手口もなくならないので制度を活用してほしい」と呼びかけています。