患者のカルテ写真をSNSに投稿 仙台市立病院の管理栄養士

仙台市立病院は、患者の名前や病名が記載された電子カルテの写真を、20代の管理栄養士がSNSに投稿し、不特定多数の人が閲覧できる状態になっていたと発表しました。

発表によりますと、先月15日ごろ、仙台市太白区の仙台市立病院に勤務する20代の管理栄養士の女性が、患者1人の名前や病名が記載された電子カルテの写真を自身のSNSに投稿していたということです。
今月15日に、外部から匿名の電話で指摘があったことから病院が投稿に気づき、その日のうちに削除しましたが、およそ1か月間、不特定多数の人が閲覧できる状態になっていたということです。
この管理栄養士は、業務で電子カルテを閲覧できる立場にあり、病院の聞き取りに対して「業務の参考にするため、自分のスマートフォンで撮影した電子カルテの内容の写真を保存する目的でSNSに投稿した」と話しているということです。
病院は患者に謝罪し、現時点で、個人情報の流出による被害は確認されていないとしています。
仙台市立病院の伊藤勝也理事は「今回の件は個人情報の漏えいにあたるもので深くおわび申し上げます」と陳謝しました。
病院では、全職員に個人情報の適切な管理や取り扱いについて周知徹底を図るなど、再発防止に向けた対策を進めることにしています。