自然災害への備えを紹介 仙台で震災対策技術展

自然災害に備えるためのグッズを紹介する展示会が仙台市で開かれています。

この「震災対策技術展」は、地震や水害などの自然災害への備えを進めてもらおうと、東北大学や民間企業が去年に続いて開きました。
会場の仙台市青葉区の商業施設では、全国から企業や気象台など47の団体が災害の時に役立つグッズを展示していて、ことしは、1月の能登半島地震を受けて、地震の揺れや津波対策のほか避難所で役立つグッズが多く展示されています。
このうち、津波が発生した際に一時的に救助を待つことができるゴム製の救命ボートは、ひもを引っ張ると炭酸ガスによって短時間で膨らませることができ、発煙筒や浮き輪も備えられています。
また、地震による落下物から身を守るための組み立て式のシェルターは、1メートル四方に4人が入ることができ最大75トンの重さまで耐えられ、ふだんは自宅で家具としても使用出来るということです。
このほか、避難所で使用する保温性の高い寝袋は、音が出づらい紙で出来ていて夜でも周辺に迷惑がかからないということです。
訪れた人たちは、気になるグッズの説明を担当者から聞いていました。
展示会の事務局を務める辰野浩樹さんは、「能登半島地震などもあり、防災への意識も高まっていると思う。展示会を通じて備えを進めて欲しい」と話していました。
この展示会は、22日も開かれます。