「人口戦略」特化の機関 知事会に設置提案へ

全国知事会の会長を務める村井知事は、人口減少問題の対策を統括して考える「人口戦略」に特化した機関を知事会に設置するよう提案する考えを示しました。

有識者グループ「人口戦略会議」が先月、全国の4割にあたる自治体で人口が急減し、「最終的に消滅の可能性がある」とする分析を発表するなど人口減少問題が全国で大きな課題となっています。
これに関連して、村井知事を含む16県の知事らは、今月中旬、宮崎県で会合を開き、少子化対策や東京一極集中の是正に向けた政策について議論をはじめています。
こうした動きについて村井知事は、20日開かれた定例の記者会見で「人口減少対策は、国の将来の深い問題として受け止めるべきだ」と述べました。
そのうえで、知事会にも人口減少問題の枠組みで関連した委員会やプロジェクトチームを統括するものを設けるべきだと指摘し、「人口戦略」に特化した機関を知事会に設置するよう夏ごろにも提案する考えを示しました。
さらに近く、岸田総理大臣も交えて開かれる政府と地方機関の代表者との協議の場で、全国知事会長として、政府に対し対策の強化を求めることも明らかにしました。