ひきこもりの人たちに オンラインで“居場所”を

「ひきこもり」の人たちが、オンライン上でつながりを持てるサービスが宮城県で去年から始まり、17日、報道機関に公開されました。

県によりますと、外出をほとんどしない状態が長期間続く、いわゆる「ひきこもり」の人は、15歳から64歳までの年齢層の中で、県内におよそ2万7000人いると推計されています。
こうした人たちが外に出るきっかけにしてもらおうと、県はNPO法人などに委託して、オンライン上で人とのつながりを持てる「居場所」を去年10月に開設し、17日、報道機関に公開されました。
この居場所は「おらんちラウンジ」と呼ばれ、「アバター」という自分の分身のキャラクターを活用し、顔や名前を出さずにコミュニケーションを無料で楽しむことができる仕組みです。
参加する人たちは、仮想空間上でクイズやゲームなどを通して交流できるほか、スタッフが学習のサポートをしたり、相談に乗ったりしているということです。
「おらんちラウンジ」は原則、毎週月曜日に開かれていて、県内に住む、義務教育を終了したひきこもり状態にある人が利用することができ、今年度は10人が利用しているということです。
「おらんちラウンジ」を運営する、NPO法人Switchの今野純太郎代表理事は「家にいることは悪いことではありません。家にいながら、オンラインで他の人との接点を持てるので、地域での就労や学習につなげるきっかけになるよう、気軽に参加してほしい」と話していました。
このサービスのホームページから申し込むことができます。
【URL】
https://switch−sendai.org/oranchi−lounge/

【実際に利用した人の声は】
「おらんちラウンジ」を運営しているNPO法人によりますと、昨年度は、10代から30代の、男性8人、女性4人の合わせて12人の利用登録があったということです。
このうちの4人について、オンラインから県の支援センターなどの対面の居場所につなげることができたということです。
17日は、実際に利用している10代の男性もアバターで登場し、今の状況や利用した感想を話しました。
男性は、中学生のころから人とのつながりを持つのが嫌になり、現在は通信制の高校に在学しているものの、日常生活では人との交流はなく、ほぼ家の中にいる生活が続いているということです。
この男性は「利用して、人と関わることへの抵抗感がなくなった。前は、人と話すのが嫌だった。それが少しなくなってきた。好きなアニメやゲームといった趣味の話しが人とできるのはここ数年なかったのでうれしかった」と振り返っていました。
そのうえで「対面ではなく、オンラインで始めるほうが家にいながら参加できるので、ハードルが低くてよかった」と話していました。