給食での牛乳提供 仙台市は態勢強化で17日から再開

県内の小中学校の給食に出された牛乳を飲んだ児童や生徒が、相次いで体調不良を訴えた問題で、仙台市は、牛乳の安全性を確認する態勢を強化したうえで、今月17日から給食で牛乳の提供を再開することを決めました。

先月25日、県内の小中学校の給食に出された牛乳を飲んだあと、下痢や腹痛などの体調不良を訴える児童や生徒が相次いだ問題では、NHKの調査で10の市と町の小中学校のおよそ1000人から体調不良を訴える報告があり、東北森永乳業の牛乳を納入していた学校では、牛乳の提供を見合わせるなど影響が長期化しています。
これまでの保健所の調査で、食中毒の原因となる菌は見つからず、原因は特定できていませんが、仙台市は今月17日から学校給食での牛乳の提供を再開することを決めました。
再開にあたって、仙台市は、これまで校長などの責任者1人でやっていた、その日の給食に異常がないか確認する「検食」を3人態勢で行うことや、製造業者が毎日、風味検査を行うなど、牛乳の安全性を確認する態勢を、これまで以上に強化するとしています。
それでも不安を感じる場合は、保護者が学校に申し出れば、子どもに飲ませないよう個別に対応するということで、仙台市の担当者は「牛乳の安全性を高める対策をとるので、再開にご理解いただきたい」と話していました。
一方、仙台市以外の自治体では、牛乳の代わりに乳酸菌飲料などを提供しているところもあり、今後、いつどのように再開するか検討が続いています。