高校3年生の英語力 宮城県は全国最低

全国の公立学校の生徒や教員などの英語力を調べた結果が公表され、宮城県の高校3年生で国が目標とする水準の英語力がある生徒は、およそ39%と全国で最も低くなりました。

文部科学省は、生徒の英語力について、▽中学校3年生では「身近な英語を理解し使用できる」英検3級程度以上、▽高校3年生では「日常生活に必要な英語を理解し使用できる」英検準2級程度以上がそれぞれ60%になるよう目標を定めています。
これについて、去年12月に全国の公立の小学校や中学校、高校を対象に行った調査の結果が9日公表されました。
このうち、国が目標とする水準に達している宮城県の高校3年生は39.6%と、昨年度の平均値の50.6%を下回り、全国で最も低くなりました。
また、中学3年生は仙台市を除く学校で43.1%、仙台市では45.7%といずれも平均値を下回りました。
一方、英語を教える教員については、中学校と高校ともに英検準1級程度以上の英語力を目標に定めていますが、宮城県では、高校で63.1%、仙台市を除く中学校で39.9%、仙台市の中学校で37%といずれも平均値を下回りました。
今回の結果を受けて、宮城県教育委員会は「これまでも英語教育の充実を図ってきたが、今回の結果を受けて何が必要なのかを検証し、生徒の英語力向上、教員の指導力向上に向けて見直しを図っていきたい」とコメントしています。