宮城県内の空き家が過去最多 去年10月時点で14万戸

宮城県内の空き家の数は去年10月の時点で14万戸となり、これまでで最も多くなったという国の調査がまとまりました。
住宅全体のおよそ8戸に1戸は空き家という計算になります。

総務省が5年ごとに行っている「住宅・土地統計調査」によりますと、去年10月1日の時点で県内の「空き家」は14万戸となり、前回の調査より9500戸増えて、データが残る昭和33年の調査以降で最も多くなりました。
住宅全体に占める割合「空き家率」は12.4%で前回より0.4ポイント上昇しました。
県内の住宅のおよそ8戸に1戸は空き家という計算になります。
空き家の内訳を見ると、借り手が見つかっていない「賃貸用の物件」が最も多い8万戸。
次いで空き家対策の対象となる「賃貸や売却用などを除く使用目的のない物件」が5万1800戸で、こちらはこれまでで最も多くなりました。
県内の空き家の数は東日本大震災の影響で一時的に減少したものの、その後再び増加に転じています。
県住宅課は「独り暮らしの高齢者が介護施設に入った後に放置されるなど、空き家は今後も増えることが見込まれる。対策の主体になる市町村を積極的に支援していきたい」と話しています。