栗原市のいじめ不登校問題 学校側の対応”不適切” 

栗原市の小学校に通っていた男子児童がいじめが原因で不登校になった疑いがあるとして市の教育委員会が「重大事態」に認定した問題について外部の有識者でつくる調査委員会が25日報告書を提出しました。
学校側の対応が不適切だったとした一方、いじめがあったと認定したかどうかについては明らかにしませんでした。

栗原市内の小学校に通っていた当時4年生の男子児童がおととし11月からいじめが原因で不登校になった疑いがあるとして市の教育委員会が「重大事態」に認定しました。
これについて外部の有識者でつくる調査委員会は25日、市教育委員会の千葉睦子教育長に報告書を提出しました。
このあと調査委員会の委員長を務めた宮城教育大学の久保順也教授が取材に応じ、報告書でいじめがあったと認定したかどうかは明らかにしませんでした。
一方、学校側の対応については関係する児童の保護者に事態を軽く捉えられるような伝え方をしたり、一連の対応を教員個人に任せたりするなど、不適切だったと報告書の中で指摘したということです。
報告書を受け取った市の教育委員会は、5月に報告書の内容や今後の再発防止策などについて明らかにすることにしています。