東北地方の景気「持ち直している」3期連続で据え置き

東北財務局は、今月下旬までの3か月間の東北地方の景気について「持ち直している」という、これまでの判断を3期連続で据え置きました。
個人消費は緩やかに回復しつつある一方、企業の生産活動は一進一退としています。

東北財務局は3か月に1度、東北6県の企業への聞き取り調査などをもとに景気の現状を判断していて、今月下旬までの3か月の間、およそ750社を対象に調査しました。
それによりますと、個人消費は、3月に気温が低かったため、百貨店では春物衣料の動きが鈍くなった一方、春休みの旅行需要は堅調だったことなどから「一部に弱さがみられるものの、緩やかに回復しつつある」としました。
生産活動は、電子部品・デバイスは自動車向けが堅調な一方、輸送機械がダイハツ工業の認証取得の不正問題の影響で受注が減ったことなどから「一進一退の状況にある」としました。
こうしたことから、東北財務局は東北地方の景気について「持ち直している」というこれまでの判断を3期連続で据え置きました。
今後の景気の見通しについて、東北財務局の田原泰雅局長は「国内では物価の上昇が消費活動に非常に影響を与えている。中東情勢などを含めて注意深く見ていきたい」と述べました。