日銀 東北の景気判断を据え置き “緩やかに持ち直し”

日銀仙台支店は、今月の東北地方の景気について「緩やかに持ち直している」という先月の判断を据え置きました。

日銀仙台支店によりますと、「個人消費」はドラッグストアが新規出店するなどして販売額が増加しているものの、乗用車の新車登録台数が前年より2割以上減っていることなどから、先月と同様「緩やかに回復している」としています。
また「生産」についても、コロナ禍が明けて土産品などの食料品が持ち直している一方、自動車メーカーによる国の認証取得の不正問題の影響で工場の稼働率が下がっていることなどから、先月と同様「持ち直しの動きが足踏みしている」としています。
こうしたことから日銀仙台支店は、今月の東北地方の景気について「緩やかに持ち直している」として、先月の景気判断を据え置きました。
日銀仙台支店の岡山和裕支店長は「今後も緩やかな回復が続く見通しだ。ことしの春闘の賃上げ状況も現段階で4%台半ばと、去年を上回る賃上げ率となっているので、個人消費の回復のテンポも注視したい」と述べました。