仙台管区気象台 加藤新台長が会見「情報見て自分守る行動を」

仙台管区気象台のトップ・新しい台長に就任した加藤孝志氏が会見し、梅雨の時期を控え、「気象台の情報を見てもらい、自分を守る行動につなげてほしい」と呼びかけました。

加藤氏は東京都出身の58歳。
平成3年に気象庁に入り、気象庁の地震火山部管理課長などを歴任した後、今月1日付で仙台管区気象台の台長に就任しました。
加藤新台長は18日、仙台市内で記者会見しました。
この中で、ことし1月の能登半島地震や、17日夜の愛媛県と高知県で震度6弱の揺れを観測した地震などを踏まえ、「地震は気象と違って、発生の予測は難しい。日本に住んでいるかぎり、どこでも地震は起こりうる。特に東北は地震活動のレベルは全国的に見ても高いのは事実で日頃からいつ地震が起きても被害に遭わないように備えてほしい」と話しました。
また、梅雨の時期を控え、線状降水帯の発生についてことしから予測の段階で細かく発表できるよう準備を進めていることなどを紹介した上で、「雨の降り方は変わっていて、ある意味、被害を受けやすくなっている。情報が出た時はリスクが相当高いので、情報を見てもらい、自分を守る行動につなげてほしい」と呼びかけました。
一方で、気象庁が発表する情報が複雑だと指摘されていることについては、「気象庁を中心に、今後どういう情報であるべきか検討している。現場ではこの情報はどういう意味合いでどういう対応をとってもらいたいかを正しく理解してもらい、皆さんの防災行動につなげてもらえるよう活動していきたい」と述べました。