遊具の装飾品が落下 八木山ベニーランド

仙台市にある遊園地「八木山ベニーランド」で今月12日、遊具の運転中に、2メートルあまりの大きさの装飾品が客席に落下していたことが分かりました。
乗客にけがはなかったということですが、遊園地は、この遊具の運転を休止しています。

「八木山ベニーランド」によりますと、今月12日、「パイラット」と呼ばれる海賊船型の大型ブランコの運転中に装飾品を支えるアルミ製のマストが折れて、マストに付いていた幅2.5メートル、高さ2.7メートルの人形などの装飾品が客席に落下しました。
当時「パイラット」には、園児と母親の親子2人が乗っていて装飾品は、親子の座席の近くに落下しましたが、2人にけがはありませんでした。
「パイラット」は、左右に最大75度揺れる54人乗りの大型の遊具で、1982年からおよそ40年間運転され、遊園地ではマストの溶接状況やボルトのしまり具合などを毎日、職員が目視で検査していたほか、年に1度、法に基づいて製造メーカーの点検も行っていました。
しかし、今回破損した部分は、目視では分からなかった内部で、検査では確認していなかったということです。
「八木山ベニーランド」は、「パイラット」の運転を休止し、外部からの指摘を受けて、2日後にホームページで公表するとともに15日、施設の安全管理を管轄する仙台市の建築指導課に報告したということです。
ベニーランドの八木充幸園長は「お客様に心配やご迷惑をおかけして申し訳ありません。装飾物の落下について十分に想定できていなかったことを反省し、危険なものは撤去するほか、行政の指導のもと対策をとっていきたい」と話していました。
仙台市は「今回は幸いにも、けがのない事故だったが、今後このようなことが起こらないように安全管理を指導していきたい」としています。