旧細倉鉱山や人々の暮らし写した写真展 栗原の博物館

かつて栗原市にあった日本有数の鉱山「細倉鉱山」やその地域の人々の暮らしを写した貴重な記録を展示する写真展が栗原市の博物館で開かれています。

この写真展はおよそ40年前、「細倉鉱山」が閉山する前後の移り変わる地域の町並みや人々の暮らしを記録した貴重な写真を通して、当時に思いをはせてもらおうと、栗原市にある「くりでんミュージアム」が企画しました。
写真は鉱山の近くに住み、8年前に亡くなった寺崎英子さんが撮影していたもので、会場には、寺崎さんが撮影した写真およそ30枚が展示されています。
このうち、鉱山の全景を写した写真には、2本の大きな煙突が並ぶ様子が写っていて、栄えていた当時の様子がうかがえます。
また、採掘した鉱石を輸送していた「栗原電鉄」が、閉山で貨物輸送を廃止することに伴って、線路や踏切を撤去している様子を写した写真も展示されています。
「くりでんミュージアム」の高橋尚史所長は「鉱山や、そこで暮らす人たちの当時の様子がよくわかる写真展になっています。写真を通して、鉱山と廃線となった鉄道のつながりも知ってもらいたい」と話していました。
この写真展は6月30日まで開かれていて、同じく栗原市にある観光施設「細倉マインパーク」でも、寺崎さんが撮影した写真が展示されています。