姿を消す仙台市役所本庁舎 本格的な解体工事始まる

老朽化のため、建て替え工事が進められている仙台市役所の本庁舎で、建物の本格的な解体工事が始まりました。

1964年に工事が完了した仙台市役所の本庁舎と議事堂は、建設から60年近くたち老朽化が指摘され、去年9月から庁舎を建て替えるための工事が始まり、これまで室内などの解体が進められてきました。
15日からは建物の本格的な解体工事が始まり、16日は、市民が自由に利用できるスペースなどが設けられていた正面玄関付近の解体が行われました。
仙台市によりますと、新しく建てられる庁舎は、総工費514億円で施設全体ののべ床面積がおよそ6万5000平方メートル、地下2階、地上15階建てで4年後の2028年度から利用が始まる予定です。
市内に住む80代の男性は「解体が始まったと聞いたので写真を撮りにきました。何度も足を運んだ思い出のある庁舎です」と懐かしそうに話していました。
仙台市本庁舎整備室の相澤清和技術担当係長は「愛着のある庁舎だったので感慨深いものがあります。市民の皆さんに再び愛してもらえるような庁舎の整備を進めていきたい」と話していました。
解体工事は、ことしの夏ごろに終え、その後、新庁舎の工事が始まります。