東北新幹線トラブル 点検用車両の付属装置に初期不良か

今月2日、東北新幹線の福島駅付近で点検用車両からエンジンオイルが漏れ、長時間にわたって運転を見合わせたトラブルで、JR東日本はエンジンの付属装置でボルトが外れ、これをきっかけに装置が破損して中からオイルが漏れ出したとみられると明らかにしました。
今回の車両は使い始めたばかりで、装置に初期不良があったとしています。

今月2日の早朝、東北新幹線の福島駅と白石蔵王駅の間で線路の点検用車両からエンジンオイルおよそ20リットルが線路上に漏れ出し、除去作業のため東京駅と仙台駅の間で運転を見合わせ、全線再開までにおよそ5時間半かかりました。
JR東日本によりますと、今回の原因について製造メーカーが調べたところ、エンジンに付属して動くコンプレッサーと呼ばれる装置の内部で、部品を留めていたボルトが外れていたことがわかったということです。
ボルトが外れて部品が脱落し、この部品が接触することで装置が内側から破損し、中からオイルが漏れ出したとみられるということです。
この点検用車両は、おととし11月に製造され、去年12月から使い始めたばかりだったということで、製造メーカーから、装置に初期不良があったと報告を受けたということです。
JR東日本では今回の車両を含め、使用する同型の点検用車両25台について、修理や点検が終わるまで使用を中止するということです。